目覚めると、そこは、古いバスルーム。
外科医のゴードンは、自分の右足が、部屋の角に鎖でつながれていることに気が付きます。
部屋の中央には、ピストルを持った血みどろの男の死体。
トイレタンクの中には錆びついたノコギリが・・・
そして、対極の角には男がもうひとり。彼はアダムと名乗りました。
「あんたの目的はアダムの殺害。時間は６時まで。 」
タイムリミットまでにアダムを殺さなければ、娘と妻が死ぬ―――
謎だらけの中、薄気味悪いバスルームで、死のゲームが幕を開けます。
『SAW』といえば、やはりグロテスクなシーンに目を取られがちですが、生きる価値に言及した映画でもあります。
無作為な殺人ではなく、自分や自分の大切な人を死に直面させることで、命の大切さを学ばせ、更生させることがジグソウの目的です。
重要なのは、ただの脅しではなく、命のありがたさが実感できるくらいの危機を最前列で見ること。
普通に生きていて、生命の躍動を体感している人は少ないですよね。
生きていることを当たり前に思って、その素晴らしさに気づけないことが多いものです。
世界のどこかで死んでいった人がどうしても生きたかった時間を、一秒も無駄することなく消費していると言えるでしょうか。
わたしには自信がありません。
しかし映画を見て「こんな目に遭いたくない」と思っても、自分の生死感はたいして変わっていません。
自分の生命が脅かされたわけではないからです。
ジグソウのゲームは、プレイヤーになって初めてその意図を理解することができるのでしょう。
痛み苦しみながらゲームに挑むよりも、いっそ殺されたほうが楽なのではないかと思ってしまいます。
けれど、そんなプレイヤーはいません。
肉体的にも精神的にも、徹底的に追い詰められていても、自分の罪を認めていても、生還することに執着します。
それこそジグソウが望んだことなのでしょう。
ジグソウはプレイヤーたちに死を身近に感じさせることによって、復讐や制裁するのではなく、救済しようとしてきました。
自分の命が自分以外の“何か”に握られている恐怖が、どれほど人間に影響を与えるのでしょうか。
殺人犯でも、病気でも、死ぬかもしれない状況に陥ってようやくもっと生きたいと気付いています。
一方的に人をだまし、裏切り、殺してきた人間であっても、自分を殺すのは楽ではないようです。
人生を悔い改め、生まれ変わった気持ちで生きるほうがずっと簡単なのかもしれません。
命、大事にしましょう。
さてさて、メディア買取ネットでは、今日ご紹介した
『SAW』シリーズ
以外にも、
『CUBE』
『シックス・センス』
『アイデンティティー』
『セブン』
など、DVD&Blue-rayを買取強化しています。
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皆さま、ぜひぜひお待ちしております！！
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